こんにちわ。
ティージェーです。
今の日本の雇用形態の多くはメンバーシップ型雇用です。
しかし、欧米で一般的な雇用形態はジョブ型雇用。
そして日本でもついに大手企業の資生堂や富士通でジョブ型雇用の導入が発表されました。
ジョブ型雇用ってなに?
と思っている方もたくさんいると思いますので今回はジョブ型雇用についての記事です。
これから少しずつ日本の雇用形態も変わる可能性もありますので、皆さんの参考になれば嬉しいです。
【ジョブ型雇用ってなに?】日本で新しい仕事の雇用がはじまります
そもそも何故ジョブ型雇用が今になってこんなに取り沙汰されているのでしょうか?
その大きな理由としては日本の世界に対する競争力が下がっているからということが挙げられるでしょう。
AI技術などが進歩し、日本が世界に遅れをとっていることは皆さんも薄々感じているかもしれません。
これはスイスのビジネススクールIMDが発表した世界競争ランキング2019でも過去のデータとして日本がいかに世界から遅れをとっているか、はっきりとしています。
ジョブ型雇用とは?
日本でもフリーランスで働いている人には実は一般的な雇用形態です。
例えば、コピーライティングのスキルがあれば、企業からコピーライティングの仕事を請け負うことができます。
マーケットが苦手な企業が市場マーケットをしたいときにはマーケットの専門知識を持つ人に仕事を依頼します。
このように実は身近にもジョブ型雇用はあるんです。
ジョブ型雇用とは、会社がある分野のスペシャリストが欲しいとおもっているときに、その分野で必要なスキルを持っている人と仕事の契約を結ぶことです。
そのため、ジョブ型雇用として契約を結ぶ場合、「ジョブ・ディスプリプション(職務記述書)」という、ある特定の職務内容を詳細に記した文章があるとこが前提です。
ジョブ・ディスプリプションには具体的な職務内容や職務の目的、目標、責任などが明記されています。
ジョブ型雇用を結んだら、その内容の職務のみをこなすことになり、仕事の内容や職務範囲などが明確になります。
メンバーシップ型雇用とは
一方、日本ではメンバーシップ型と呼ばれる雇用形態が一般的です。
皆さんもそうかもしれませんが、新卒で採用されるとほとんどが総合職になります。
最初は営業として何年か経験を積みます。
その後、経理部門への移動。
次にマーケティング部門への移動などがあり、様々な場所での経験を積みます。
また、時には転勤などもあるかもしれません。
このようにメンバーシップ型の雇用契約というのは、長期に渡ってその会社で勤め上げることを前提とし、会社にとって必要な人材を育成するための雇用形態です。
ですので、給料もほとんどあがりませんし、仕事ができなくてもただ長く勤めていれば出世できる年功序列という悪しき風習(←言い方は悪いですが)び雇用形態です。
多くの人は専門スキルを学ぶのではなく、その会社で必要な知識、スキルを満遍なく学んでいくため、メンバーシップ型雇用では「何かのスペシャリスト」にはなりにくいのです。
ジョブ型雇用は仕事に人をあわせていく
ジョブ型雇用の場合、メンバーシップ型雇用と違い、仕事に人をあわせていくスタイルです。
そのため、会社が「ウェブマーケティンの専門知識を持つスタッフが欲しい」と思ったら、ウェブマーケティングの知識を持った人材を雇います。
メンバーシップ型の雇用とは異なり、年齢、学齢、仕事に対する意欲などは重要視されません。
必要なところに必要な人材を雇い入れます。
そのため、専門的スキルを磨くことで、より優位に、より高待遇で雇用契約を結ぶことができます。
ジョブ型雇用のメリット
企業側のメリット
企業側のメリットとしては必要なスキルを持った人材を採用できることにあります。
例えば、自社のHPのSEOを強化したいとしたらSEOの専門的知識、スキルを持った人材を雇います。
このように、会社にとって必要なスキルを持った人材をピンポイントで雇用することにより、生産性が向上します。
求職者側のメリット
求職者側にも多くのメリットがあります。
自分の専門分野の職につける
専門分野の職につくことができます。
これはいいかえれば、自分の好きな仕事ができるということです。
例えば、デザイナーの仕事がしたければデザイナーのスキルを磨き、仕事につくことができます。
メンバーシップ型雇用ではそうはいきません。
例えば大手旅行会社では旅行の仕事がしたくて入社したのに、経理部署に配属されたり、人事に配属されたりということが多くあります。
メンバーシップ型では中々自分で仕事を選ぶことができません。
専門スキルを磨ける
専門スキルを磨くことができます。
自分の専門スキルを活かせる部署ですので、当然スキルもあがります。
例えば、旅行会社に入社して、5年間旅行の窓口で仕事をしている人と、同じ5年間でも2年旅行の窓口、2年経理部門、1年人事部門と配属を変えられている人では専門スキルの技術力は全然違います。
エンジニアとして入社して、5年間エンジニアとしてずっと働いている人と、他の部署を転々としていた人では大きな技術力の差が生まれます。
これは大きなジョブ型雇用のメリットになりますね。
給料もあがりやすい
スキルがあれば当然給料もあがりやすいです。
また交渉もできます。
例えば、ロールプレイングゲームのなかで、同じ魔法使いでも、レベル1の魔法使いとレベル10の魔法使いならどちらをダンジョンに連れて行きたいですか?
どうしても攻略したいダンジョン。
多少お金を払ってでも僕ならレベル10の魔法使いを連れて行きます。
これと同じように専門性のスキルを持っていて、さらにそのスキルが他の人と比べて高ければ給料の交渉もできますし、転職にも有利です。
ジョブ型雇用のデメリット
ジョブ型雇用には当然ながらデメリットもあります。
企業側
転勤や職種の移動ができない
今までのようにメンバーシップ型の雇用の場合、会社の都合にあわせて転勤や配置換えができました。
しかし、ジョブ型雇用の場合、これができなくなります。
転職される可能性がある
残業が多い、給料が安いと当然他の企業に転職されてしまう可能性があります。
求職者側
自分でスキルを磨く必要がある
一方、求職者側としては、企業に雇用し続けてもらうために、自分で専門分野のスキルを磨き続ける必要があります。
会社があなたの技術を増やすために何かをしてくれるということは基本はないでしょう。
仕事がなくなる可能性がある
会社がその分野の仕事を必要としなくなった時、いきなり仕事がなくなる可能性があります。
また、もしもあなたよりスキルがある人が見つかれば、会社は簡単にあなたを首にすることができるようになります。
まとめ 【ジョブ型雇用ってなに?】日本で新しい仕事の雇用がはじまります
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
今の日本の雇用形態はメンバーシップ型ですが、これからジョブ型雇用を多くの企業が取り入れることが予想されます。
これから転職する時や就職する時に
「あなたの専門はなんですか?」
と聞かれるかもしれません。
「専門と言われても・・」
では中々就職することが難しいし、給料も低賃金での雇用となってしまうかもしれません。
ですので、今のうちから自分のスキルをしっかりと磨いて置くことが大切です。
そのためには日々勉強しましょう。
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