体験ダイビングは泳げなくてもできます。
ネットではこんな情報ばかり。
本当に体験ダイビングは泳げなくてもできるのでしょうか?
答えは「できます」と「できません」。
え??どっち??
いますぐには、どちらともいえないのです。
今回は体験ダイビングは泳げなくてもできるのか?ということについてお話ししていきます。
ちなみに僕は、国内、海外でダイビングインストラクターをしていました。
ダイビングインストラクターを教えるインストラクターの資格も持っており、ダイビングインストラクター歴も22年ありますので、信頼していただいていい情報です。
体験ダイビングって泳げなくてもできるって本当でしょうか?
そもそも体験ダイビングってどんなもの?
体験ダイビングは、ダイビング専用器材を背負って、水中に潜ります。
レギュレーターというダイビング器材をタンクに取り付けることにより、水中で呼吸することができます。
水中に潜っていられる時間は、潜る水深や呼吸のリズム、肺活量にもよりますが、体験ダイビングでは20分から30分ぐらいです。
潜る水深は浅いところでは、足のつく深さ。
深いところでは、最大で12mまでの水深に潜ります。
もちろん参加者だけでは危険ですので、インストラクターと一緒にダイビングをします。
体験ダイビングの流れ
体験ダイビングの流れはどこもこんな感じです。
- 必要書類の記入
- ダイビングの注意事項等の説明
- 着替えとダイビング器材のサイズ合わせ
- プール、もしくは浅い海で、呼吸などの練習
- プール、もしくは少し深い場所で耳抜きの練習
- 水中ツアー
所要時間ですが、半日で開催しているダイビングショップがほとんどです。
泳げないけど、体験ダイビングをしてみたい。
そう思っても、ステップ1の必要書類記入ではねられてしまう人がいます。
書類の中に「病歴診断書」というものがあり、該当項目が一つでもあると体験ダイビングはできません。
病歴診断書に該当項目がある場合でも、体験ダイビングができる場合があります。
病歴診断書にかかりつけの医師の署名がある場合です。
ただ、医師の署名があったとしても、その人を受け入れるかどうかはダイビングショップの判断によりますので、絶対にダイビングができる・・というわけではありませんので、注意が必要です。
泳げない人が体験ダイビングでつまずくのは練習の時
ステップ1が問題ない場合、ステップ2、3に進みます。
口頭でダイビングのルールなどの説明があり、ダイビング器材のサイズ合わせ、着替えをすませた後、ダイビング器材を装着します。
いきなり深い場所へ水中ツアーへ行くのは怖いですよね?
そのため、浅い場所で少し練習します。
体験ダイビングの時泳げない人がつまずくところ1:水中での呼吸
レギュレーターという水中で呼吸をするためのダイビング器材を使い、水中で呼吸ができるか確認します。
泳げない人の多くは、水の中で呼吸をするという体験に中々なれません。
レギュレーターを口に加えます。
水中に顔をつけて呼吸してみると、息苦しく感じるのです。
そのため、ここでつまずく人が何人かいます。
体験ダイビングの時泳げない人がつまずくところ2:マスククリア
次に水中でダイビングマスクの中にわざと水を少し入れます。
そのまま、水中でダイビングマスクの中の水をクリアする練習をします。
これは体験ダイビング中にダイビングマスクの中に水が少し入ってきたとしても、慌てずに水を抜くための練習です。
これは泳げる人でもつまずく人が多いです。
水中でダイビングマスクに水を入れると視界を奪われますので、泳げない人にとってはまさに恐怖です。
水をマスクに入れたときに、鼻から水を飲んでプチパニックになってしまう人もいます。
体験ダイビングの時泳げない人がつまずくところ3:深い場所への恐怖
最後は深い場所への恐怖です。
浅い場所ではなんとか呼吸できても、深い場所に潜っていくと、だんだんと息苦しさを感じ、知らず知らずのうちに呼吸が荒くなります。
その時に、人によってはプチパニックになり、水面に向かって急浮上してしまおうとしたり(急浮上はダイビング事故の原因になります)、水中でレギュレーターやマスクを外してしまう方もいます。
このように、泳げない人が体験ダイビングをするためにはいくつかのステップをクリアしていく必要があります。
ただ、泳げない人でも、水に対する恐怖がなく、体験ダイビングを楽しめたという人も多くいます。
体験ダイビングを泳げない人がするならダイビングショップ選びをしっかりしましょう。
泳げない方が体験ダイビングを楽しみたいなら、ダイビングショップ選びが重要です。
主には下記3点に注意して申し込みましょう。
- 少人数で開催してくれるダイビングショップ
- 言葉の通じるインストラクターが担当してくれるダイビングショップ
- できるだけダイビングプールがあるところ
少人数で開催してくれるダイビングショップ
当然、少人数だと安心です。
体験ダイビングなら尚更です。
体験ダイビングではインストラクター1名に対し2〜4名で開催してくれるダイビングショップを選びましょう。
大人数を少数のインストラクターで回すような、流れ作業的なダイビングショップは絶対にやめた方がいいです。
言葉の通じるインストラクターが担当してくれるダイビングショップ
水中に入ると言葉は必要ありません。
ただ、陸上での会話、上手にダイビングスキルができない時の不安解消など、やはり言葉が通じるということは重要です。
特に海外での体験ダイビングは、担当するスタッフが言葉が通じるか事前に確認した方がいいでしょう。
できるだけダイビングプールがあるところ
いきなり海・・というのは正直ハードルが高すぎます。
泳げない人にとっては尚更です。
プールで練習をしてから海に連れて行ってくれるダイビングショップもたくさんありますので、最初の体験ダイビングはなるべくそういう場所で行えるダイビングショップを選びましょう。
まとめ【体験ダイビングは泳げなくでもできるって本当?】
体験ダイビングは泳げなくても、できる人もいます。
しかし、できない人もたくさんいます。
海で体験ダイビングを楽しむ前に、安全にダイビングができるように、最低限のダイビングスキルを習得しなければなりません。
そのスキル練習でつまずいてしまうと、海での体験ダイビングができません。
それでも体験ダイビングをしたい、と、思う方は、是非、少人数で対応してくれるダイビングショップ、言葉の通じるスタッフがいて、ダイビング専用プールがある場所を選んでください。