これからダイビングを始めようと思っている方。
ダイビング器材はレンタルがいいのでしょうか?
それとも自分のダイビング器材を購入した方がいいのでしょうか?
この記事ではそんな疑問をダイビング歴24年のプロダイバーが解説します。
ダイビング器材はレンタルでもいいの?それとも購入した方がいいの?
ダイビング器材はレンタルでもいいのでしょうか?
それとも自分のダイビング器材を購入した方がいいのでしょうか?
結論からいいます。
自分のダイビング器材を購入してダイビングをした方がいいです。
とはいえ、自分のダイビング器材を一式揃えようとするとものすごくお金が掛かります。
値段にばらつきはありますが、一式全部揃えようとすると50万円〜100万円は掛かります。
ダイビング器材の種類によってはもっと高いものもあります。
いきなりそんな高額なダイビング器材を購入するのはよほど本気でダイビングを始めようとする人か、ある程度お金に余裕のある方です。
そのため、全部のダイビング器材を揃えるのではなく、予算の範囲内で少しずつ自分のダイビング器材を揃えていくのがお勧めです。
自分のダイビング器材を購入した方がいい5つの理由
自分のダイビング器材を購入した方がいい理由は大きく5つあります。
- 水中でトラブルに遭遇するリスクが少なくなる
- ダイビングを続ける理由になる
- ダイビング代の節約になる
- ダイビングスキルの上達に繋がる
- 見た目がかっこいい/かわいい
水中でトラブルに遭遇するリスクが少なくなる
一番大きな理由は安全上の理由です。
ダイビングはダイビング器材を装着し、水中で活動する特殊なアクティビティです。
装備しているダイビング器材が一つでも水中で故障してしまうと、命に関わります。
わかりやすい例を一つ出しましょう。
水中でものを見るために、ダイビングマスクを装着します。
水深18mでダイビングマスクが故障し、水が入ってきたら何も見えなくなってしまいます。
手入れのされていないレンタルのダイビングマスクは「サイズが合わない」「マスクのシリコン部分が裂けている」「マスクストラップが切れそう」などたくさんのトラブルが潜んでいます。
陸上であれば、何かトラブルが起きても慌てずに対処できますが、水中で、ダイビングをしている時にそんなトラブルが起きてしまっては命に関わります。
多くのダイビングショップではレンタル器材のメンテナンスを定期的に行っていますが、メンテナンスをしていないダイビングショップもあります。
また、メンテナンスをしていて、今日は大丈夫だったけど、翌日使った時にトラブルが起きた・・ということも多々あります。
安全にダイビングをするためにも、自分のダイビング器材の方が状態もわかり、トラブルを防ぐことができます。
ダイビングを続ける理由になる
自分のダイビング器材を持つとダイビングを続ける理由になります。
家にダイビング器材があれば、「せっかく自分のダイビング器材があるから潜りに行こう」という動機付になります。
それに自分のダイビング器材なら、ダイビングの時に潜るのが楽しくなります。
ダイビング代の節約になる
ダイビング代の節約になります。
一般的にダイビングをする時にはダイビング代とは別にレンタル器材代が掛かります。
自分のダイビング器材を持っていないと、毎回レンタル器材代が掛かります。
国内の伊豆半島や三浦半島、房総半島などでの一般的なレンタルダイビング器材代は、5,000円〜10,000円ほど掛かります。
- この金額差は、ダイビングの時に着る保護スーツによって変わります。夏に着るウェットスーツの場合、比較的安いのですが、冬に着るドライスーツの場合、レンタル器材代が高くなる場合が多いです。
レンタル器材代だけでですよ。
他に当然ダイビング代が掛かります。
自分のダイビング器材を所持していれば、上記のレンタル器材代から持っているダイビング器材代を引いた金額でダイビング器材を借りれます。
ですので、ダイビングを続けるのであれば早いうちにダイビング器材を揃え出した方が安くなります。
ダイビングスキルの上達に繋がる
ダイビングスキルの上達に繋がります。
ダイビングスキルというのはダイビングの技術のことです。
体験ダイビングを経験されたことがある方はなんとなくわかると思うのですが、ダイビングって意外と難しいです。
特に、水中はフワフワと中層を漂うように泳ぎます。
この時の、浮きも沈みもしない「中性浮力」という状態をキープするのが何よりも難しいです。
ダイビングのライセンス講習では、安全に、ある程度水中で自由に自分をコントロールする技術を身に付けます。
ただ、講習を受講したからすぐにダイビングスキルがうまくなるわけではありません。
何度もダイビングをし、経験を積む必要がります。
ダイビングスキルが上達すれば、周りがよく見え、ダイビングがとても楽しくなります。
しかし、水中にうまく沈めない、中層にうまくとどまれない、うまく泳げないなど、ダイビングスキルが未熟であれば、ダイビングをしても楽しめないでしょう。
ダイビングスキル上達のコツは色々あるのですが、やはり最も大きな割合をしめるのは「ダイビング器材」です。
ダイビングをする時に、自分のダイビング器材であれば、毎回同じものを使えます。
すると水中での操作もスムーズになり、ダイビングスキルが上達するのも早くなります。
レンタル器材では、毎回同じダイビング器材を使うことができませんし、サイズも自分の体にあったものが借りられるとは限りません。
そのため、ダイビングスキルも中々上達しません。
見た目がかっこいい/かわいい
見た目も重要です。
普段の衣類も多くの方は自分の気に入ったものを買い、その日の気分によって着分けるでしょう。
ダイビングでも同じです。
その日の気分によってダイビング器材を変えることはありませんが、自分の好みの器材、自分の好みの色で選ぶのはとても重要です。
ダイビングにいくモチベーションが変わってきますよ。
ダイビング器材は何から揃えたらいいの?
ではダイビング器材は何から揃えたらいいのでしょうか?
もちろんお金に余裕があれば、最初からダイビング器材一式を購入するのがいいのですが、前述したように、ダイビング器材を一式揃えると50万円〜100万円もします。
ですので、最初は購入しやすい「軽器材」と呼ばれるダイビング器材から購入するのがお勧めです。
軽器材とは主に下記3点セットです。
ダイビングマスク
スノーケル
フィン
ダイビング軽器材3点セット
国内でダイビングをする場合には、これに加えて、フィンを履くためのブーツも一緒に購入することをお勧めします。
軽器材セットなら、30,000円〜40,000円ぐらいである程度のものを購入できます。
逆にもっと安いものもありますが、あまりお勧めできません。
なぜなら安いものは中国製であったり、海外メーカーのものである場合が多く、日本人のサイズにあいにくい、また、使いにくいものが多いからです。
軽器材を購入するなら、お勧めメーカーはたった一つ、鬼怒川(GULL)です。
他のメーカーは僕はお勧めしません。
鬼怒川製品は全てメイドインジャパン。
国内製品はやはり日本人にフィットするし、使いやすい。
そして価格も別にそんなに高くありません。
国内ダイバーのほとんどが鬼怒川製品の軽器材を使っています。
鬼怒川製品の中でも、これからダイビングを始める方向けのお勧め軽器材を抜粋しておきます。
GULL(ガル) マンティス5 GM-1036 ブラックシリコン ダイビングマスク (ブラストミッドナイトブルー, ブラックシリコン)
GULL VADER(ガル ヴァイダー)ホワイトシリコン サンシャインオレンジ [GM-1269]
GULL(ガル) レイラドライSP GS-3163 (ホワイト)
GULL(ガル) MEW CYPHER(ミューサイファー) ストラップフィン (ブラック/Lサイズ) [GF-2332]
ダイビング器材を購入するタイミングはいつ、どこで購入するのがお勧め?
ダイビング器材はどのタイミングで購入したらいいのでしょうか?
結論から言うと、講習を受講する時には自分の器材を使って講習を受講した方がいいので、講習前までには自分の器材を持っていた方がいいです。
ダイビングの講習では、ダイビング器材の使い方、操作の仕方なども習います。
自分の器材を持っていれば、自分の器材の使い方を教えてもらえます。
では、ダイビング器材はどこで購入するのがいいのでしょうか?
ダイビングショップ的には、自分のお店で器材を購入してもらえればお店の利益になるので、嬉しいでしょう。
しかし、どこで器材を購入してもいいです。
気をつけなければならないことは、ダイビングショップによっては、自分のお店で購入したダイビング器材でしか講習を受講させてくれないところもありますので、予め、講習申し込みの前に、確認しておく必要があります。
まとめ【ダイビング器材はレンタルでもいいの?それとも購入した方がいいの?】
ダイビング器材はレンタルではなく、自分のダイビング器材を早いうちに購入しましょう。
自分の器材を持つことで、多くのメリットがあります。
- 水中でトラブルに遭遇するリスクが少なくなる
- ダイビングを続ける理由になる
- ダイビング代の節約になる
- ダイビングスキルの上達に繋がる
- 見た目がかっこいい/かわいい
しかし、一度に全てのダイビング器材を購入しようとするとかなりの金額が掛かります。
そこで、まずは、手軽に購入できる軽器材から購入することをお勧めします。
軽器材は鬼怒川(GULL)が圧倒的にお勧めです。
日本のメーカーなので、日本人にしっかりとフィットし、価格も他のメーカーの軽器材と比べてもそんなに変わりません。
そしてダイビングを続けながら少しづつ自分のダイビング器材を揃えていきましょう。