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ダイビングって危険なの?簡単?【あまり教えてくれないこと】

ティージェーの思う所
この記事は約7分で読めます。

ダイビングは今、マリンアクティビティの一つとしてかなり確率されてきました。

ダイビングをしている人の多くは「ダイビング、簡単だよ」とか「安全だよ」とかいいます。

果たして本当にそうなんでしょうか?

はっきりいいます。

  • ダイビングは危険です。
  • ダイビングは難しいです。
  • ダイビングは誰にでもできません。

僕は1997年から実に20年以上ダイビングインストラクターをしてきました。

ダイビングインストラクターを育成できる資格も持っています。

お店や経験のあるダイバーがあまり教えてくれないことについて今回は解説したいと思います。

ダイビングって危険なの?

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ダイビングは危険です。

よくよく考えてみてください。

酸素のない水の中に潜るんですよ。

ダイビング器材を装着していても、器材が故障してしまうと、突然水中で息が吸えなくなります。

水面は穏やかに見える海でも、水中に潜ったら実は激流で流されそうになった・・なんてよく聞く話です(笑)。

他にも、上手く耳抜きができないと鼓膜に穴が開いてしまったり、水中でダイビング器材が上手に使えないと肺の過膨張障害や減圧症のリスクもあります。

ダイビングって難しいの?

結論からいうと最初は難しいです。

慣れれば簡単です。

最初から「ダイビングって簡単ですよー」っていう人もいますが、鵜呑みにしないでくださいね。

ダイビングって最初は難しいです。

普通に水泳が得意な人でも最初から上手という人はほとんどいません。

何が難しいのかというといろいろありますが、大きく分けると「浮力コントロール、水中でのバランス」と「ダイビング器材の操作」の2つです。

浮力コントロール、水中でにバランス

陸上では重力がかかり、地に足がついた状態で僕らは日常を過ごしています。

しかし、水中ではそうはいきません。

水中では「浮力」という「浮く力」があるため、フワフワした空間で過ごすことになります。

「浮力」には大きく3つあります。

  • プラス浮力:水面に浮く力
  • 中性浮力:浮きも沈みもしない、中層にいる力
  • マイナス浮力:沈む力

プラス浮力は難しくありません。

空気をいれる浮き輪のような存在のBCDというダイビング器材を装着しますので、その中に空気を入れておくだけです。

ここで難しいのは、沈む力「マイナス浮力」の調節です。

水中に沈む速度が早いと、耳抜きが追いつかず、鼓膜が敗れたり、水中での視界が悪いと一緒にダイビングしているバディと離れ離れになってしまう危険もあります。

沈む速度が遅いと、流れの早い海域で潜る場合、沈む前に流れに流されてしまう危険もあります。

次に、浮きも沈みもしない状態の「中性浮力」への切り替えも難しいです。

水底にはサンゴ礁やきれいな砂地が広がっている場所も多々あり、上手く中層にとどまれないと、水底の構成物を傷つけてしまったり、自分が怪我をしてしまうこともあります。

また、上手に中性浮力がとれないと無駄な動き(手や足をバタバタさせてしまうなど)が増え、空気の消費も早くなります。

水面や水中ではバランスコントロールも求められ、慣れないダイビング器材を装着し、重いダイビングタンクを付けていますので、その中でバランスをとるのも難しいです。

ダイビング器材の操作

ダイビングをするために必要なのはダイビング器材です。

ダイビング器材がないと水中で視界を確保できません。

ダイビング器材がないと水中で呼吸もできません。

ダイビング器材がないと泳げません。

ダイビング器材がないと浮力コントロールもとれません。

自分の体にあったダイビング器材をどうやって使いこなすか?が、ダイビングを安全に楽しむために必要なことなんですが、やはり「慣れ」が必要です。

ダイビングって誰でもできるの?

誰にでもできるか?という問いに関しては、誰にでもできません・・が答えです。

基本的には10歳以上であればダイビングの初心者ダイバー講習には参加できます。

上の年齢は特に決まっていません。

ただ、あくまで年齢は・・・です。

ダイビングを安全に楽しむためには、ダイビングスキルの習得をしなければなりません。

初心者ダイバー講習ではプールや海でダイビング器材を使い、安全に水中を潜るための、ダイビングスキル練習をします。

スキル練習はやる項目が指導団体ごとに決まっており、全てのスキルができないと認定証が発行されません。

例えば、水中でわざと自分のダイビングマスクの中に水を入れて水中で再び水を出すスキル練習や深い場所に潜って行く時の耳の不快感をなくす練習などです。

水が苦手な人は水中で呼吸をする・・ということができない人もいます。

ダイビングマスクの中に水が入り、そのことに恐怖を覚える人もいます。

生理的な原因のため、耳抜きがスムーズにできない人もいます。

このように、生理的要因、ダイビングスキルが習得できないことにより、ダイビングライセンス講習に参加したにもかかわらず、ダイビングのライセンスが取得できない方も多数いらっしゃいます。

それでもダイビングを楽しみたい

ただ、いくら僕が「ダイビングって難しいんですよ」と言ってもほとんどの方が「そんなに??嘘でしょ?」という方が圧倒的に多いです。

これは、ダイバーを増やそうとあちこちのダイビングショップさんやインストラクターさん、ダイビングに慣れ、始めた頃の難しさを忘れたベテランダイバーさんがみんな「ダイビング簡単だからやろうよ」と言っているからです。

ダイビングショップのホームページにも「ダイビングは難しい」なんて書いていない。

書くと集客が難しいから当然ですが(笑)。

ダイビング雑誌も楽しそうな写真ばかり。

小柄な女性や芸能人が楽しそうにダイビングをしているところしか載せていないから、ダイビングって、安全で、簡単なんんだーってみんな勘違いしてしまうのが現実です。

ただ、ダイビングは確かに慣れれば簡単なんです。

慣れるまでにどのくらい日数が必要なのか?は人によって違うんですね。

ですからそれでもダイビングのライセンスをとって楽しみたいと思う方は、ショップ選びなどはとても大事です。

少人数で教えてくれるショップを探す

中には開催日を決めて、インストラクター1名に対して生徒さん6名とか、リゾートなんかでは10名とか多人数での講習があります。

絶対やめた方がいいです。

多くてもインストラクター1名に対して最大4名ほどじゃないと、既定日数(3日間ぐらいが多いですが)で終わるのは非常に難しい。

終わってもただ認定証を発行されるだけで、「危険なダイバー」になってしまいます。

継続的に通えるダイビングショップを探す

ダイビングは慣れです。

そのため、ダイビングのライセンスを取得してから継続的にダイビングができる環境を作る必要があります。

ライセンスはとったけど、1年潜ってない・・とかまじで悲惨すぎです。

危険すぎる・・・。

毎週、もしくは、最低でも一ヶ月に一回はダイビングにいける環境を作るために、通えるショップ選びをしましょう。

最初は一つのお店で通ってダイビングを続けるのがお勧めです。

自分のことをわかってくれているし、安心ですよね。

早めに自分のダイビング器材を購入する

中には「レンタルでもいいですよー」というお店もありますが、ダイビング器材は自分のものを早めに買った方がいいです。

中々高額なダイビング器材もありますので、いきなり全部・・ではなく、少しづつでもいいですが、レンタル器材で潜っていても上手になりません。

レンタル器材は多くの方が利用していて、使用頻度が多いので、故障率も高いです。

水中でダイビング器材が故障してしまうとダイビングは命に関わります。

自分のサイズにあい、その器材を使いこなすことが安全にダイビングが上達する一番の近道です。

レンタル器材だと毎回「レンタル器材代」がかかりますので、結果的に、トータルでは器材が買えた・・ということにもなります。

まとめ【ダイビングは危険です・・・が】

ダイビングは危険です。

水中は陸上と違い、事故も発生しやすい上、事故が起きてもすぐに救急車など来てくれる環境ではありません。

どれだけ、ダイビングが上手でも、予期せぬ海況の変化、ダイビング器材の故障など起きるリスクもあります。

しかし、ダイビングというマリンアクティビティが素晴らしいのも事実です。

そのため、様々なダイビング指導団体が講習のサポートを行ったり、ダイビングインストラクターが講習を開催しております。

ちゃんと教えてくれるインストラクターのもとで、講習を受講することにより、安全にダイビングを楽しむこともできるようになります。

ダイビングはひと時のアクティビティではなく、生涯楽しめるアクティビティです。

なるべく早いうちに自分のダイビング器材を揃えることにより、安全性、楽しさ、費用など、多大なメリットがあります。

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