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ダイビング中性浮力のコツ5選|プロが教える誰でも上達する練習法

ティージェーの思う所
この記事は約21分で読めます。

こんにちは!1997年からダイビングのプロとして活動し、数えきれないほどのダイバーの成長を見守り、そして時にはインストラクターを育成するコースディレクターも務めているティージェーです! ダイビングを始めた方が、まず最初に「うーん、難しい!」と感じるスキル、そして経験を積んだダイバーでさえ「もっと上手になりたい!」と願い続けるスキル…。それこそが、もしかしたらダイビングの永遠のテーマとも言える**「中性浮力(ちゅうせいふりょく)」**かもしれませんね! 私たちが普段、陸上で当たり前のように歩いたり走ったりしているのとは全く異なり、水中ではフワフワとした無重力のような感覚の中で、自分の体を思い通りにコントロールする必要があります。 水底には美しいサンゴ礁が広がっていたり、砂地の中にはたくさんの小さな生き物たちが隠れていたり…。また、ダイビングポイントによっては、水底が見えないような中層を、まるで鳥のように優雅に泳ぎ続けることもあります。 この「中性浮力」が上手に取れないと、残念ながら、そういった素晴らしい水中環境を心から楽しむことが難しくなってしまうかもしれません。それどころか、意図せずにサンゴ礁をフィンで蹴って傷つけてしまったり、水底の砂をモクモクと巻き上げてしまって、自分だけでなく他のダイバーの視界を遮り、迷惑をかけてしまったりすることも…。 でも、安心してください!中性浮力は、決して一部の才能ある人だけがマスターできる特別な技術ではありません。ダイビング中にほんの少し意識を変え、正しい練習を積み重ねれば、誰でも、必ず、上達できるスキルなんです! 今回は、そんな中性浮力をマスターするための、とっておきの「5つの秘訣」を、プロの視点から徹底的に、そして分かりやすく解説していきたいと思います。中性浮力が苦手で悩んでいる…というあなたは、ぜひ最後までじっくりと読んで、次のダイビングから実践してみてくださいね!

中性浮力の悩み、LINEでティージェーにこっそり相談!

「水中で、いつも体が浮きすぎちゃったり、逆に海底に沈んでしまったりして、全然コントロールできない…」 「フィンキックを止めた瞬間に、スーッと浮いていっちゃうか、ドスンと落ちちゃう…どうすればピタッと止まれるの?」 「中性浮力が苦手すぎて、エアの消費も早いし、ダイビングが全然楽しめないんだよなぁ…」 うんうん、そのお悩み、痛いほどよく分かります!ティージェーも、ダイビングインストラクターになるずっとずっと前、初めて中性浮力の練習をした時には、まるで水中で操縦不能になってしまった潜水艦みたいに、上がったり下がったりを繰り返していましたよ(苦笑)。 ダイビングライセンス(Cカード)を取得するための講習でも、もちろん中性浮力の取り方については練習しますが、限られた時間の中では、他にもたくさんの重要なスキルを身につける必要があります。そのため、中性浮力ばかりに練習時間を費やすわけにもいかず、残念ながら、講習が終わった後も「実は、中性浮力が一番苦手なんです…」というダイバーの方が、本当にたくさんいらっしゃるのが現状です。 でも、諦めるのはまだ早いですよ!上達のスピードには個人差がありますが、これからお話しするポイントを意識して練習すれば、あなたのダイビングは劇的に変わるはずです!

ティージェーの提案:脱・地蔵ダイバー!中性浮力マスタートレーニング完全ガイド

中性浮力が上手にとれるようになると、ダイビング中の余計なストレスが減り、心にも体にも余裕が生まれます。すると、水中での視野がグッと広がり、これまで見逃していた小さな生き物や、美しい水中景観にも気づけるようになり、ダイビングが今以上に、何倍も、何十倍も楽しくなること間違いなしです! さあ、あなたも「海底地蔵」や「水中ロケット」から卒業して、まるで魚のように水中を自由自在に泳ぎ回れるダイバーを目指しましょう!

なぜ中性浮力がそんなに大切なの?そのメリットを再確認!

本題に入る前に、どうしてこんなにも「中性浮力、中性浮力」と、口を酸っぱくして言われるのか、その重要性を改めて確認しておきましょう。

  • 水中での自由度が格段にアップ!: まさに無重力状態!行きたい場所にスムーズに移動でき、見たいものがあればピタッとその場に留まって観察できます。
  • エアの消費が少なくなる!: 無駄な動きが減るので、呼吸も安定し、タンクの空気(エア)の持ちが良くなります。結果、より長く水中を楽しめるように!
  • 安全性が向上する!: 急浮上や急潜降を防ぎ、水深コントロールが容易になるため、減圧症などのリスクを軽減できます。
  • 水中環境に優しくなれる!: 水底のサンゴや砂地を傷つけたり、巻き上げたりすることがなくなるので、デリケートな水中環境を守ることにも繋がります。
  • 水中写真や動画のクオリティが上がる!: 体が安定するので、手ブレの少ない、クオリティの高い写真や動画が撮れるようになります。

どうでしょう?中性浮力をマスターすることが、いかに素晴らしいダイビング体験に繋がるか、お分かりいただけたでしょうか。

【中性浮力上達の秘訣①】潜る前から勝負は始まっている!「イメージトレーニング(ビジュアライゼーション)」の魔法

意外に思われるかもしれませんが、中性浮力を上達させる上で、実はダイビング前の「イメージトレーニング」、専門用語で言うと**「ビジュアライゼーション」が、とっても効果的なんです。 これは何かというと、簡単に言えば、「理想的な自分の姿を、頭の中で具体的に思い描く」ということ。 ダイビング器材をスムーズに装着し、リラックスして水中に潜り、まるで魚のように美しい流線形の姿勢で、フワフワと水中を優雅に泳いでいる自分を、ありありとイメージするんです。 例えば、そのイメージの中で、自分の体が少し沈んできたな、と感じたら、大きく、そしてゆっくりと息を吸い込むことで、体がまた自然にフワッと浮き上がってくる姿を想像します。逆に、体が少し浮きすぎてきたな、と感じたら、ゆっくりと、そして長めに息を吐き出すことで、体がスーッと静かに沈んでいく姿を想像する。 このように、「自分は中性浮力が完璧に取れている!」という成功イメージを、ダイビング前に何度も何度も脳に焼き付ける**ことは、実際の水中でのパフォーマンスに、驚くほど良い影響を与えることがあるんですよ。 例えば、あなたがフライパンで初めて卵焼きを作って、ちょっと焦がしてしまったとしましょう。きっと2回目に作る前には、「前回は火が強すぎたから、今度はもう少し弱火にしてみよう」とか、「もっと手早く卵を巻かないと」とか考えながら、きれいに焼き上がった美味しそうな卵焼きを頭の中でイメージしませんか? ダイビングもそれと全く同じです。実際にはまだ中性浮力がうまく取れなかったとしても、「次はこうしてみよう」「こうすればきっとうまくいくはずだ」と、成功している自分を具体的に、そして繰り返し想像することは、上達へのとても大切なステップなんです。 このイメージトレーニングは、ダイビングの直前に行うだけでなく、ダイビングが終わった直後、その日の潜り方をまだ鮮明に覚えているうちに行うことも、非常に効果的だと言われています。 「あそこでもう少し息を長く吐いていれば、沈みすぎなかったかもな…」「あの時、BCDの操作がちょっと遅かったな…」といった反省点を思い出し、それを「次はこうすれば、もっと上手にできるようになった!」と、頭の中で成功体験に書き換えていくのです。

【中性浮力上達の秘訣②】ダイビング中の「ほんの少しの意識」があなたを劇的に変える!

「中性浮力が上手になりたいなら、ダイビング中に中性浮力を意識するのは当たり前でしょう?」 そう思われるかもしれませんね。でも、ティージェーが見てきた限りでは、意外と多くのダイバーの方が、ダイビング中に「中性浮力を取る」ということを、本当の意味で意識できていない、あるいは意識する余裕がない、というケースが多いように感じるんです。 それは一体なぜでしょうか? 多くの場合、ダイビングライセンス(Cカード)の講習が終わると、その後のダイビングは「ファンダイビング」と呼ばれる、遊びを目的としたダイビングに参加することになりますよね。 ファンダイビングでは、経験豊富なガイドさんが、安全に、そして効率よく、そのダイビングポイントの見どころ(珍しい魚や美しい地形など)を案内してくれます。 そう、ファンダイビングは、あくまで「水中世界を観察し、楽しむためのダイビング」であって、「中性浮力を集中的に練習するためのダイビング」ではないんですね。 ガイドさんも、せっかく潜りに来てくれたお客様に、できるだけたくさんの素晴らしい水中景観や生き物たちを見せてあげたい、ダイビングを心から楽しんでほしい、と思っています。 水中でガイドさんに呼ばれて、指さす方を見てみると、そこには可愛らしいウミウシがいたり、擬態上手な魚が隠れていたり…。そんな経験、皆さんにもきっとあると思います。 ガイドさんは、お客様を飽きさせないように、次から次へと見どころを求めて、水中を泳ぎ回ります。皆さんも、ファンダイビングに参加した時には、ガイドさんの後ろについて、たくさんの距離を泳いだ記憶があるのではないでしょうか? そんな状況の中で、「よし、今こそ中性浮力の練習だ!」と、自分の浮力コントロールだけに集中するのは、なかなか難しいかもしれません。あっという間にダイビング時間が過ぎてしまい、結局、中性浮力について深く意識する余裕はなかった…なんてことになりがちです。 ですから、もしあなたが本気で中性浮力を上達させたいと願うなら、ファンダイビングに参加する時でも、毎回、ほんの少しでも良いので、自分自身で「今、自分の浮力はどうなってるかな?」「呼吸でコントロールできてるかな?」と、意識的に中性浮力に注意を向ける時間を作ることが、とても大切になってくるんです。

【中性浮力上達の秘訣③】全ての基本!「適正ウェイト」の見つけ方と正しい「装着位置」

中性浮力をマスターするための、最も基本的で、そして最も重要な要素の一つが、**「適正なウェイト(おもり)の量を知り、それを正しい位置に装着すること」**です。

  • 「適正ウェイト」って何?なぜそんなに大切なの? ダイビングをする時には、ウェットスーツやドライスーツといった保護スーツの浮力や、タンク(シリンダー)内の空気の重さの変化などを相殺し、水中でスムーズに潜降したり、浮きすぎたりしないように、体にウェイト(鉛のおもり)を装着します。 このウェイトの量が、多すぎても少なすぎても、中性浮力を取るのが非常に難しくなってしまうんです。 よく、「上手なダイバーはウェイトの量が少ないんだよね?」という話を聞いて、「自分も上手に見られたいから、できるだけウェイトを減らそう!」と、無理に少ないウェイトで潜ろうとする初心者ダイバーの方を見かけることがあります。 でも、これは大きな間違い!上手なダイバーは、決して「ウェイトの量が少ないから上手」なのではなく、**「その日のコンディションや使用する器材に合わせた、最も適切なウェイト量(適正ウェイト)を正確に把握しているから、結果としてウェイト量が少なく見える」**だけなのです。 適正ウェイトは、あなたが着ている保護スーツの厚さや種類(ウェットスーツかドライスーツか、何ミリの生地か、など)、BCDやタンクといったダイビング器材の種類や素材(例えば、スチールタンクかアルミタンクか、など)、そしてあなたの体格や体脂肪率などによっても、微妙に変わってきます。 もし、ウェイト量が軽すぎると、まず水中に潜っていく「潜降」の時に、なかなかスムーズに沈むことができません。また、ダイビングの終盤、水深の浅い場所に来た時に、タンク内の空気が減って軽くなっている影響もあって、体が意図せずにプカプカと浮き上がってしまいやすくなります。これは、安全停止を適切な水深で維持するのを難しくしたり、最悪の場合、急浮上に繋がったりする危険性もあるんです。 逆に、ウェイトをつけすぎていると(オーバーウェイトと言います)、水面で浮力を確保するのが難しくなったり、水中で体が沈みすぎてしまって、BCDにたくさんの空気を入れなければならず、結果としてバランスが取りにくくなったり、空気の消費が早くなったりします。
  • どうやって見つけるの?「適正ウェイト」の正しい計測方法 では、どうすれば自分にとっての「適正ウェイト」を見つけ出すことができるのでしょうか? 基本的には、最初のダイビングライセンス講習で、必ずこの適正ウェイトのチェック方法を習うはずなのですが、中には「あれ?そんなこと習ったかな…?」という方もいるかもしれませんね。 適正ウェイトの基本的なチェック方法は、以下の通りです。
    1. 全てのダイビング器材(タンクは残圧50気圧程度が理想ですが、最初は満タンでもOK)を装着し、足のつかない水深の水面へ移動します。(BCDには、水面で楽に浮いていられる程度の空気を十分に入れておきましょう)
    2. レギュレーターをくわえて、水面でBCDのインフレーターホースを頭上に掲げ、排気ボタンを押して、BCD内の空気を「全て」完全に抜ききります。
    3. その状態で、肺の空気を「ふぅー」と普通に吐き出すと、あなたの体がゆっくりと水中に沈み始めるはずです。
    4. そして、水中で大きく息を吸い込むと、フィンキックをしなくても、体がゆっくりと水面に向かって浮き上がり、水面がちょうどあなたの「目線の高さ」に来るくらいが、理想的な適正ウェイトの状態です。(この時、あごまで水面から出てしまうようなら、ウェイトが少し軽すぎるかもしれません。逆に、息を吸ってもなかなか浮いてこないようなら、ウェイトが重すぎる可能性があります。)
    5. この「息を吐くとゆっくり沈み、息を吸うとゆっくり浮いてきて、水面が目線の高さになる」という状態を、何度かゆっくりと繰り返して確認します。 もし、あなたが自分の適正ウェイト量に自信がない、という場合は、次回のダイビングの際に、ぜひインストラクターに「適正ウェイトのチェックを手伝ってください」とお願いしてみてください。 そして、大切なのは、この適正ウェイト量は、あなたの体重が変動したり、使用する保護スーツやダイビング器材が変わったりすると、当然ながら変化するということです。特に、レンタル器材でダイビングをする場合は、毎回使用するスーツやBCD、タンクの種類が変わる可能性があるので、その都度、適正ウェイト量を確認するのが理想的ですが、現実的には難しい場合も多いかもしれませんね。これが、マイ器材を持つ大きなメリットの一つにも繋がってくるのです。
  • どこにつけるのがベスト?ウェイトの「正しい装着位置」も重要! 適正なウェイト量を見つけることと同じくらい大切なのが、そのウェイトを「どこに、どのように装着するか」ということです。意外とこれを気にしていないダイバーの方が多いのですが、ウェイトの装着位置が悪いと、水中で体のバランスが取りにくくなり、中性浮力の維持が難しくなってしまうんです。
    • 左右均等に!: まず基本中の基本ですが、ウェイトは必ず、体の左右に均等な重さがかかるように装着しましょう。片方だけに重さが偏っていると、当然ながら水中で体が傾いてしまいます。
    • BCD一体型ウェイトシステムの場合: 多くの最新BCDには、ウェイトを直接BCDのポケットに入れて固定できるシステムが採用されています。この場合も、左右のポケットに入れるウェイトの量を、できるだけ同じ重さになるように調整しましょう。
    • ウェイトベルトを利用する場合: 昔ながらのウェイトベルトを利用する場合は、まずバックル(ベルトを留める金具ですね)が、あなたのおへその真ん前に来るようにベルトを締めます。そして、ウェイトの鉛玉は、できるだけそのバックルの近く、つまり体の前面左右に振り分けて装着するのがポイントです。こうすることで、水中で水平姿勢(お腹を水底に向けた、理想的な泳ぐ姿勢)が取りやすくなると言われています。特に、スチール製の重いタンク(シリンダー)を使ってダイビングをする場合は、タンク自体が後ろに重さを引っ張る傾向があるので、ウェイトはより体の前面(おへその方)に持ってくるように意識すると、バランスが取りやすくなるかもしれません。

【中性浮力上達の秘訣④】魔法のバランス!「BCDと呼吸」の絶妙なハーモニーを掴もう!

適正ウェイトが決まったら、いよいよ水中で中性浮力を取るための具体的なテクニックです。 中性浮力は、主に**「BCD(浮力調整ジャケット)の操作」「呼吸のコントロール」**という、2つの要素を上手に組み合わせて行います。 イメージとしては、**BCDの操作で「大まかな浮力調整」**を行い、**呼吸のコントロールで「より繊細な浮力の微調整」**を行う、という感じです。

中性浮力が完璧に取れている時の理想的な状態は、

  • ゆっくりと、大きく息を吸い込むと、あなたの体がフワリと、ごくわずかに浮き上がる。
  • ゆっくりと、大きく息を吐き出すと、あなたの体がスーッと、ごくわずかに沈み始める。 まるで、あなたの肺が、小さな浮き袋のように機能しているような感覚ですね。
  • まずは「呼吸」の意識から! この「呼吸による浮力コントロール」をマスターすることが、中性浮力上達への一番の近道かもしれません。
    • 息を吸った時の反応: 水中で、あなたがゆっくりと、そして大きく息を吸い込んだ時、体がすぐに、そして急激にフワッと浮き上がってしまうようなら、それは少しプラス浮力(浮こうとする力)が強すぎる状態かもしれません。 かといって、息をめいっぱい、もうこれ以上吸えない!というくらいまで吸い込んでも、なかなか体が浮いてこない…という場合は、逆にマイナス浮力(沈もうとする力)が強すぎる状態です。この場合は、BCDに「シュッ」と、ほんの少しだけ空気を入れてあげる必要があります。 理想的なのは、あくまでも「普段通りの、リラックスした自然な呼吸」を意識した上で、ゆっくりと息を吸い込むと、それに合わせてあなたの体もゆっくりと、そしてごくわずかに浮き始める、という状態です。
    • 息を吐いた時の反応: 次に、ゆっくりと、そして大きく息を吐き出した時。もし、息を吐き始めた途端に、体がストンと急に沈んでしまうようなら、それは少しマイナス浮力が強すぎる状態かもしれません。 逆に、息を「ふぅー」と最後まで吐ききっても、なかなか体が沈んでいかない…という場合は、プラス浮力が強すぎる状態です。この場合は、BCDから「プシュー」と、ほんの少しだけ空気を抜いてあげる必要があります。 理想的なのは、こちらも「リラックスした自然な呼吸」で、ゆっくりと息を吐き出すと、それに合わせてあなたの体もゆっくりと、そしてごくわずかに沈み始める、という状態です。
  • BCDの操作は「優しく、少しずつ」が鉄則! 呼吸だけでは浮力の調整が追いつかない場合(例えば、水深が大きく変わる時など)には、BCDの給気ボタン(空気を入れるボタン)や排気ボタン(空気を抜くボタン)を使って、浮力を調整します。 ここでの大切なポイントは、**「BCDの操作は、絶対に慌てず、少しずつ、そして優しく行う」**ということです。 「あれ?ちょっと沈んできたな」と思ったら、給気ボタンを「シュッ」と、ほんの一瞬だけ押して、ごく少量の空気を入れる。 「おっと、少し体が浮いてきたな」と思ったら、排気ボタンを「プシュー」と、これまたほんの短い時間だけ押して、ごく少量の空気を抜く。 まるで、水道の蛇口をミリ単位でひねって、お湯の温度を絶妙に調整するような、そんな繊細な感覚をイメージしてみてください。 一気にたくさんの空気を入れたり抜いたりしてしまうと、体が急に浮いたり沈んだりして、バランスを崩し、パニックの原因にもなりかねませんからね。

【中性浮力上達の秘訣⑤】環境があなたを育てる!「中性浮力集中トレーニング」のすすめ

「理屈は分かったけど、やっぱり実際に水中で練習しないと、なかなか身につかないよね…」 その通りです!中性浮力は、まさに「体で覚える」スキル。繰り返し練習することでしか、本当に自分のものにはできません。 では、どうすれば効果的に中性浮力の練習ができるのでしょうか? 残念ながら、一般的な「ファンダイビング」は、先にもお話ししたように、中性浮力を集中的に練習する場所としては、あまり適していないかもしれません。魚を観察したり、水中をあちこち探検したりと、「遊ぶ」ことが目的ですからね。 もし、あなたが本気で中性浮力を上達させたいなら、**「中性浮力の練習に集中できる環境」**でダイビングをすることが、何よりも大切です。 そのための具体的な方法を、2つご紹介します。

  1. 中性浮力の練習に適した「ダイビング環境」を選ぼう! まず、どんな場所で練習するのが効果的か、ということ。
    • 流れがほとんどない、穏やかな場所: 強い流れがある場所では、流れに逆らったり、流されないように踏ん張ったりするのに必死で、とても浮力コントロールの練習どころではありません。
    • 水深が比較的浅く、水底の地形がフラットな場所: あまり深い水深では、エアの消費も早くなりますし、精神的なプレッシャーも大きくなりがちです。また、水底の地形が複雑だと、ぶつからないように気を使うあまり、浮力調整に集中できません。ビーチからエントリーできて、水深5m~10mくらいの、砂地やフラットな岩場が広がっているような場所が、練習には最適かもしれませんね。
  2. 「セルフダイビング」で、自分のペースでじっくり練習! (※ただし、十分な経験と知識、そして信頼できるバディがいることが大前提です!) ガイドさんや、あまりよく知らない他のダイバーと一緒のグループで潜っていると、どうしても周りのペースに合わせなければならず、なかなか自分の浮力コントロールだけに集中して練習する、というのは難しいですよね。 もし、あなたがダイビングライセンス(Cカード)を持っていて、十分な経験と知識があり、そして何よりも**「お互いの安全を確実に管理し合える、信頼できるバディ」**がいるなら、「セルフダイビング(ガイドなしで、バディ同士で計画して潜ること)」というスタイルで、中性浮力の練習に特化したダイビングをしてみる、というのも一つの方法かもしれません。 自分たちのペースで、納得いくまでホバリング(水中で静止すること)の練習をしたり、呼吸だけで浮き沈みをコントロールする練習をしたり…。周りに気兼ねなく、じっくりとスキルアップに取り組めるのは、大きなメリットと言えるでしょう。 日本国内でも、ダイバーの自己責任において、安全管理を徹底することを条件に、セルフダイビングを受け入れているダイビングポイントや施設も、探せば結構たくさんありますよ。 (※ただし、セルフダイビングは、全ての安全管理を自分たちで行う必要があるため、十分なスキルと経験、そして何よりも徹底した安全意識が求められます。決して安易な気持ちで行わず、必ず事前に現地のルールや海の状況を確認し、無理のない計画を立ててくださいね。)
  3. やっぱり上達への一番の近道!「中性浮力スペシャルティコース」を受講しよう! 「我流で練習するのもいいけど、もっと効率よく、確実に上手になりたい!」 そう思うあなたにとって、一番確実で、そして結果的に一番の近道になるかもしれないのが、プロのダイビングインストラクターから、中性浮力の専門的な指導を受けることです。 多くのダイビング指導団体(PADIなど)では、「中性浮力」のスキルを専門的に、そして集中的にトレーニングするための「スペシャルティ・コース」(例えば、PADIなら「ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー・スペシャルティ・コース」という名前です)を用意しています。 このコースでは、経験豊富なインストラクターが、あなたの泳ぎ方や浮力の取り方のクセを客観的に見て、どこをどう改善すればもっと上手になるのか、的確なアドバイスをしてくれます。そして、効果的な練習方法を、実際に水中で一緒に練習しながら、丁寧に指導してくれます。 我流で試行錯誤するのも大切ですが、やはりプロの目から見た客観的なフィードバックと、正しい練習方法を教えてもらうことで、上達のスピードは格段に速くなるはずですよ。 ただし、一つだけ注意してほしいのは、このスペシャルティ・コースを受講するダイビングショップ選びです。残念ながら、中には「ただCカードを発行するだけ」のような、内容の薄い講習を行っているショップも存在するかもしれません…。申し込む前には、そのショップの評判を調べたり、実際にインストラクターと話してみて、信頼できるかどうかをしっかりと見極めることが大切です。

ちなみに、ティージェーのいる「三浦 海の学校」では、この「中性浮力」に特化したスキルアップ講習(PADIピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー・スペシャルティ・コースなど)を、お客様一人ひとりのレベルや課題に合わせて、マンツーマンに近い形(あるいは超少人数制)で、徹底的に、そして楽しく開催しています! 都心からのアクセスも良く、目の前が穏やかで練習に適したビーチ、そして必要であればプール施設(提携施設利用の場合あり)も活用しながら、あなたの「中性浮力が苦手…」という悩みを、「中性浮力、得意かも!」という自信に変えるお手伝いをさせていただきます。 ティージェー自身が、あなたの泳ぎ方やBCD・呼吸の使い方をじっくりと観察し、どこに改善点があるのか、どうすればもっと楽に、もっと美しく浮力をコントロールできるようになるのか、具体的なアドバイスと、効果的な練習方法を、惜しみなく伝授しますよ!「今まで何年も悩んでいたのが嘘みたい!」と、多くの方に喜んでいただいています。ぜひ一度、ご相談くださいね!

まとめ:【ダイビングで中性浮力が上手になる5つのテクニック】中性浮力を制する者は、ダイビングを制す!

中性浮力は、ダイビングを始めたばかりの頃は、ちょっぴり難しくて、なかなか思い通りにいかない、手強い相手かもしれません。 でも、それは決して、あなたに才能がないからとか、運動神経が悪いから、というわけではないんです。 正しい知識を学び、ほんの少し意識を変え、そして諦めずに練習を続ければ、誰でも、必ず、驚くほど上達できるスキルだと、ティージェーは断言します! 上達のスピードは、人それぞれ。焦る必要は全くありません。 大切なのは、今日お話しした5つのステップを、一つ一つ意識しながら、楽しみながら続けていくことです。

  1. ダイビング前の「ビジュアライゼーション(イメージトレーニング)」で、成功イメージを脳にインプット!
  2. ファンダイビング中も、ほんの少しでいいから「中性浮力を意識する」時間を作ろう!
  3. 全ての基本!「適正ウェイト」を正確に把握し、正しい位置に装着しよう!
  4. BCDは「大まかな調整」、呼吸は「繊細な微調整」!絶妙なハーモニーを掴もう!
  5. そして何より、中性浮力の練習に集中できる「環境」でダイビングをしよう!(セルフ練習またはプロの指導)

特に、ダイビング経験本数はかなり多いのに、なかなか中性浮力が上達しないなぁ…と悩んでいるあなたは、もしかしたら、普段のファンダイビング中に「中性浮力を取る」ということを、あまり意識できていないのかもしれません。次回のダイビングでは、ぜひ「今日は、いつもより少しだけ浮力に集中してみよう!」と心に決めて潜ってみてくださいね。 中性浮力が自由自在にコントロールできるようになると、水中で感じるストレスが劇的に減り、心にも体にも余裕が生まれます。すると、これまで見過ごしていた小さな水中生物の姿や、刻一刻と変わる海の美しい表情にも気づけるようになり、あなたのダイビングは、もっともっと自由に、もっともっと楽しく、そしてもっともっと安全なものへと、大きく変わっていくはずです。 まさに、「中性浮力を制する者は、ダイビングを制す!」と言っても過言ではないかもしれませんね。 ティージェーが、あなたの「中性浮力マスター」への道を、全力で応援します!

◆ 中性浮力の悩み、上達のコツ、LINEでティージェーに聞いてみよう!

三浦 海の学校 紹介 都心から日帰りOK!「三浦 海の学校」で、中性浮力の悩みを解決!スキルアップを徹底サポート! 神奈川県三浦市、美しい諸磯(もろいそ)の海に面した「三浦 海の学校」では、ダイビングライセンス取得コースだけでなく、中性浮力に特化した「PADIピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー・スペシャルティ・コース」をはじめとする、各種スキルアップ講習を、お客様のレベルとご要望に合わせて随時開催しています。都心からのアクセスも良く、目の前が穏やかで練習に最適なビーチ、そして必要に応じてプール施設も利用可能です。経験豊富なインストラクター(ティージェーもいます!)が、あなたの苦手なポイントを的確に見抜き、マンツーマンに近い丁寧な指導で、確実にスキルアップできるよう、全力でサポートします! 三浦 海の学校のスキルアップ講習詳細はこちら!

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